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怒涛のアウトプット訓練

2014/01/08

 あけましておめでとうございます。昨年はご愛読どうもありがとうございました。

 毎週毎週書かせていただいているこのコラムですが、時折かなりのページビューが出て、編集部から「せのびぃ先生、今回はすごく読まれてましたねー」と報告してもらったりします。正確な数字は企業秘密らしく、私も教えてもらったことがないですし、ページビューを目当てに書いているわけではないのですが、やはり読者の皆さんのおかげでコラムが成り立っているので励みになります。どうもありがとうございます。

 さて、私はどうしてこのコラムを続けているのでしょうか?自分を鼓舞する意味も込めて少しご紹介します。

日本人はアウトプット下手?
 ズバリ、一言でまとめると「怒涛のアウトプット訓練」。これにつきます。

 日本人はアウトプットが上手ではない、とよく言われます。言われてみれば、知り合いのアメリカ人を見ても、米国のプレゼンイベント「TEDカンファレンス」の有名なプレゼンテーションや海外のテレビ番組などを見ても、小さい頃からプレゼンテーションを練習する文化で育っているためか概して日本人よりも上手な気がします。

 もちろん、例外となる人物はたくさんいます。しかし日本では、「雄弁は銀、沈黙は金」ということわざや、「空気を読む」という言葉が物語るように、言外の意味を読み取って行動するのが美徳とされる風潮があり、積極的なアウトプットをしない傾向がやはりあると思います。

 確かに、文化は尊重するべきだし、お看取りの場では医者は黙って患者に寄り添う、あるいは、寄り添っている家族を黙って見守るのがよい時もあるでしょう。

 しかし、いざ何かをアウトプットしようと思った時、アウトプットすることに慣れていないためにうまく表現できなかったり、もどかしい思いをする。こういったことは皆さん経験済みではないでしょうか。

 自分の身を振り返ると、初期研修医2年目になった現在の自分よりも医学部6年生の時の自分のほうが医学知識を持っている分野はたくさんあります。しかし、その知識(インプット)を利用して患者さんに説明する(アウトプット)のは現在の方が間違いなくうまいはずです。

 これは慣れ、が大きいと思います。今でもはじめての内容を説明するときはドギマギするので、経験豊富な上級医と一緒に家族とお話しし、「なるほど、そうやって伝えればよいのか」と勉強する部分が多いわけです。

 文章を書くこともかなり似ている部分が多いと思っています。いざ「○○文字でまとめてごらん」と言われて、サッと書き上げるのは意外と難しいと思います。

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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