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医師不足の現代における理想の職場

2013/12/11

 さて、麻酔・集中治療シリーズの第3回です。前回も少しだけ触れましたが、今回はワークライフバランスについて考えてみようと思います。

なぜ当院の麻酔科には女性が多いか?
 当院の麻酔科は、女性比率が60%くらいで、常に誰かが産休や育休を取っているような状況です。所属しているスタッフで計算したら、女性比率はもっと高いのかもしれません。

 非常に雰囲気がよく、お局様が幅をきかせるどころか、男性も含めて、産休や育休を取るのが当然だという風潮です。復帰するときも、パートタイム的な勤務や、当直なしというような要望も通っており、そういう雰囲気に惹かれてなのか、最近の入局者も女性が非常に多いという好循環になっているようです。

 緊急の心臓麻酔など、生死と隣り合わせでひたすら緊張を強いられるケースはありますが、基本的には何も起こらず粛々と進む麻酔の方が件数は多いはずです(そうじゃないと、定時手術はやっていられないですよね…)。

 何人かの麻酔科医が、「麻酔科医は知識および技術レベルのプラトー(停滞期)が他の科より早くやってくる」と言っていました。

 たしかに、麻酔科4~5年目(医師歴6~7年目)くらいの先生になってくると信頼感絶大で、ほとんどの麻酔は1人で好きなように行っています。

 想定外のことが起こったときの対処に関しては、やはり経験がものを言うようですが、一般的な麻酔にある程度習熟した後は、専門性のある麻酔を極めるか、院内の危機管理に携わるか、制度・研修医教育というような別方面に触手を伸ばすか、といった感じになるのだと思います。

 これをワークライフバランスの面から見ると、食い扶持を稼ぐためには、ある程度のレベルに達した時点で成長が止まってもあまり問題はないわけで、自由な時間を私生活に思う存分使うことも十分可能だということです。

医師不足を解消するために必要なことは?
 麻酔科医にとって、一つひとつの手術はある意味、手術室で完結しています。病棟や外来のノルマが少ないので、いつ休んだとしても患者さんの迷惑になりにくいという面もあります。

 長期休暇をとるタイミングも、職場の理解さえあればかなり自由なのだと思います。

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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