Cadetto.jpのロゴ画像

皆さんもお気をつけください

2013/05/15

 以前、病棟でのセクハラまがいの他愛もないエピソードを投稿しましたが、医療の現場でしか許されなさそうなネタは、いろいろなところに転がっています。

 「女性を見たら妊娠していると思え」とよく言われますが、若い女性の急性腹症はなかなか大変です。少しでも婦人科疾患の可能性があれば、月経歴はどうか、性交渉はどうか、などを問診する必要があります。

 ただ、男の若手医師としては大変聞きにくい質問であることも確かで、今でこそ「若い女性がお腹痛いというときには、全員にお尋ねしているのですが…」と、むしろ当たり前のように聞けるようになったとはいえ、はじめの頃はどうにも聞けなかった覚えがあります。

 医師側が恥ずかしがったら負け、というか、ビミョーな空気が流れてしまうので、サラッと聞いてしまうのがコツなのですが、女性同士でも聞きにくいときがあるようです。先日、女性研修医が10代女性の急性腹症を相手に、婦人科的鑑別が完全に抜け落ちていたことを責められているシーンがありました。

「先生さ~、月経とか性交渉聞いたの? 完全に問診甘いよ。この年齢でもありえるでしょ! もっと月経歴とかには注意払おうよ」

 こうして文字に起こしていて、つい笑ってしまうのですが、このセリフを言ったのは男性上級医です。一般の会話だったら、完全に常識外れですよね。親と一緒に来院する患者さんも多いので、そういうときはさらに気を使う必要がありますし。…というか、こういう会話を周りのスタッフに聞かれていると思うと、少し赤面してしまいます。

 卵巣出血やヘルペスが考えられるときには、どういう性交渉をしたかを聞いたほうが本当は良いそうですが、なかなか難しいですよね…(苦笑)

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ