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医師のお作法 No.093◎他院の医師へのお作法(2)
前医を批判してはいけない

2021/05/11
日経メディカル

 「後医は名医」という言葉がある。医師の間でよくいわれる「ことわざ」や「格言」のようなものだが、先に診療した医師よりも後から診療した医師の方が診断や治療を的確に行いやすく、同じ患者を診るなら後から診た方が名医になれるということを表した言葉だ。

 例えば、ある患者が近隣のA診療所を受診し、A医師が診察し薬を処方した。服薬を開始してしばらくたっても一向に治る気配がなかったため、患者はB病院を受診、B医師の診察を受けた。その際に患者は、A医師に診てもらい、薬を処方してもらったことを話した。B医師は、別の薬を処方し、服用した患者の症状は消失した。

 患者は、「A医師が治せなかった病気を、B医師が治してくれた。A医師はヤブでB医師は名医だ」と思うかもしれない。しかし、決してそうではないことは、多少の経験を有する医師なら分かるだろう。

連載の紹介

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