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医師のお作法 No.070◎文書のお作法(3)
侍史、机下を上手に使う

2021/04/27
日経メディカル

 医師の仕事では、紹介状を出すなど文書でのやりとりが、案外多い。そうしたときに知っておきたい、医師ならではの宛名の作法がある。

 それは、「机下(きか)」「侍史(じし)」といった言葉を、宛名の脇付として付けることだ。「御侍史(おんじし、ごじし)」「御机下(おんきか、ごきか)」と書かれることも多い。

 脇付とは、宛名の脇に添えて敬意を表するもの。「侍史」は、秘書やお付きの人のことであり、「身分の高い人に直接手紙を出すのは失礼なので、秘書やお付きの方にお渡しする」という意味合いがある。

 また、「机下」は「直接お渡しするのは畏れ多いので、机の下に置いておきます」という意味だという。どちらもほとんど同じような意味合いで使われ、使い分けはなさそうだが、意味合いからすると秘書がいる場合には「侍史」を使うというのが理にかなっているかもしれない。

 ひと昔前までは、目上の人に対して「机下」「侍史」といった脇付は礼儀だったが、現在、これらの脇付が使われるのは、医師や教師宛ての手紙くらいのようだ。「より丁寧な雰囲気になるから」と、誰彼かまわず使うと、少し恥ずかしいことになる。場面をわきまえた使い方を心得ておこう。

連載の紹介

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