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第11回
外来にシフトする内科レジデンシー・プログラム

2020/04/13
田中 和豊

 前回は約20年ぶりに訪れた筆者の住んでいたアパートと、研修を行ったマウント・サイナイ・ベス・イスラエル病院(以下MSBI)についてお話しした。今回はアメリカにおける内科の専門医のプログラムについて記載する。

 アメリカの内科専門医プログラムを説明する前に、日本の専門医制度と混乱しないように「用語」の説明をしておく。

 アメリカでは大学院大学であるmedical school(4年制)を卒業した後に、専門医研修を受けることとなっている。専門医の研修は専門科別に卒業後1年目から開始されるが、1年目は見習いの意味が強いので特別に「intern」と呼ばれて、2年目以降専門医研修が終了する通常3年目、あるいは一部の外科のように5年制の専門医研修では5年目までが「resident」と呼ばれている。1年目は「intern」であるが専門医研修制度自体は「residency」と呼ばれる。そして、内科や外科の一般専門医研修が終了した後、さらにその上のsubspecialtyに進んだ者は「fellow」と呼ばれているのである。

 一方、日本では高校卒業後に6年制の大学医学部や医科大学に進学する。医学部を卒業した後に、2年間基礎的臨床技能を修得する初期臨床研修を受けてから、3年目以降が専門各科に分かれた専門医研修となる。このため、最初の2年間は「研修医」と呼ばれ、その後の専門医研修過程では「専攻医」と呼ばれる。

著者プロフィール

田中和豊(福岡県済生会福岡総合病院 総合診療部主任部長・臨床教育部部長)●たなか かずとよ氏。慶應大理工学部を卒業後、医師を目指す。94年筑波大医学専門学群卒業。横須賀米海軍病院、聖路加国際病院、アルバートアインシュタイン医科大、ベス・イスラエル病院などを経て、2012年より現職。

連載の紹介

アメリカ臨床留学 今昔物語
Cadetto.jpの好評連載「医学書ソムリエ」でおなじみの田中和豊氏が、若手医師の頃に留学していたニューヨークの病院を19年ぶりに再訪しました。これを機に当時の留学事情やレジデンシープログラムを振り返りながら、米国の最近の医療事情も紹介します。

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