「心音、呼吸音の停止、瞳孔の拡大、対光反射の消失を確認しました。これをもちまして、死亡確認とさせていただきます。死亡時刻は○時○分です」。そう言って、主治医と僕は深々と頭を下げました。
長く頭を下げ、家族が少し落ち着いたころ、主治医は患者のこれまでの経過を説明しました。事実を述べた上で、剖検の希望の有無を尋ね、希望しないことを確認して、僕と主治医である指導医は部屋を去りました。
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著者プロフィール
守本陽一(もりもとよういち)●公立豊岡病院初期研修医。1993年生まれ。学生時代から地域診断やモバイル屋台de健康カフェなど、医療×まちづくりの活動を行う。現在も、初期研修の傍ら、活動を継続中。noteやNewspicksでの情報発信も行う。

連載の紹介
「医療」ってなんだっけ
地元の兵庫県但馬地域で地域×医療の活動を続ける中で、改めて医療の役割を考えるようになった医学生時代。大学卒業後も同地域で働くことになった筆者が、初期研修や生活の中で学び、医療の役割を考えます。
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