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「糸」引く菌が示唆するあの疾患

2022/03/04
松浦 宏樹(岡山市立市民病院総合内科)

 縫合糸の歴史をひもとくと、最も古い縫合の記録は紀元前30世紀のエジプトに遡ります。縫合糸の基本的な素材は麻や木綿、亜麻といった植物性の材料に加え、動物の毛髪や腱、他に絹などが利用されたようです。10世紀以降では羊の小腸を加工したカットグットの製法が確立し、1930年代に合成樹脂であるポリビニルアルコール製の縫合糸が登場するまで広く使用されました。私たちが日々の診療において創部の縫合や手術操作で何気なく使用する縫合糸にも長大な歴史があり、先人のたゆまぬ努力の果てに生み出されたものであることを忘れてはなりません。今回ご紹介するクリニカルピクチャーは「糸」に関係した所見です。

著者プロフィール

松浦宏樹(岡山市立市民病院 総合内科)●まつうらひろき氏。2014年広島大学卒。三豊総合病院で研修を受けながら英文誌への掲載100本を目標にClinicalPicture投稿を開始(2018年12月時点で47本掲載済)、2019年より現職。趣味はダニ収集、アイルランド民謡、昭和の歌謡曲。

連載の紹介

撮っておきClinical Picture!
日々の診療の中で「診ているようで診ていない身体所見」や「診断に直結する特徴的な画像所見」を中心にご紹介します。「百聞は一見に如かず」を合言葉に、皆様の明日からの診療に少しだけ役立てば幸いです。

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