月曜日の夜。残業を終えた救急後期研修医の藤田、伊沢、佐々木に初期研修医の清水を加えた4人は、病院近くのレストランで遅い夕食をとっていた。八戸の隣に五戸町がある。そこは戦国時代から馬の産地で有名だ。八戸沖の新鮮な刺身と、五戸町の馬刺しがテーブルに並ぶ。その時、後期研修医3人のスマホがほぼ同時にピロロンと鳴り、液晶画面が緑色に変わった。

「あっっ  脳卒中だ」

 後期研修医の中で一番若い佐々木が言う。その言葉が終わらないうちに藤田が立ち上がり、つられてみんなが席を立った。初期研修医の清水を含めて4名の医師は、馬肉料理を食べ残して病院へと急いだ。

チームプレーで脳梗塞を“劇速”救命の画像