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股から出て頭に回れ

2012/03/02

 ある病院で出産した産婦。産後出血が止まらず、出血量が6Lに。輸血を開始し、当院周産期センターへ転院の準備を進める。電話を受けた当院の産科後期研修医は、ドクターヘリによる搬送を提案した。しかし、「ヘリを使うほどではない」と先方の産科医師はこれを拒否。

 70分後、産婦は救急車で当院に運ばれてきた。重症産婦は周産期センターへ直接には移動させない。生命徴候の安定を最優先すべきであり、まずはERへ入室させた。

 産科チームは「ER1ベッド」で産婦の初期治療に当たった。「ER2ベッド」では救急医が別の患者を診ていた。産科チームの声がER2まで聞こえる。膣の診察をしているらしい。

著者プロフィール

今 明秀(八戸市立市民病院院長)●こん あきひで氏。1983年自治医科大学卒業。へき地診療を5年、外科を8年、外傷救急を6年修練。青森県ドクターヘリ スタッフブログ「劇的救命」(http://doctorheli.blog97.fc2.com/)を更新中。

連載の紹介

救急いばら道
八戸市立市民病院の院長であり、救命救急センター所長、臨床研修センター所長でもある今明秀氏が、ドクターヘリやドクターカーを擁する同病院救命救急センターでスタッフと日夜奮闘する様子を、克明にお伝えします。

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