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いっそ婚活パーティーはいかが?

2013/07/29

 自由に研修病院を選択できるようになって、懸念通り、若者は都会に集まった。大都会のおしゃれな街の研修病院は、研修医を集めることには、あまり苦労していない(志望者が多い病院には、「質の高い研修医を短時間の面接で見分けるのは至難の技」との上級医の悩みがあるのだけれど、それは別の話)。地方の大学を卒業しても、出身の都会へ戻ってしまう研修医がいかに多いことか。地方の医師不足は深刻だ。

 「おしゃれ度で負けるなら、勉強の質と量で勝とう」と、県をあげて臨床研修セミナーを立ち上げて、あの手この手で頑張っているところも多い。全国各地で開催されている「臨床研修セミナー・カンファレンス」は、研修医の医療レベルアップから指導医のうっぷん晴らし(ウソ)に至るまで、みんな力が入っている。

 そんなセミナーに参加してみると、病院対抗でグループワークをしながら臨床推論をするなど、いろいろ工夫されていて面白い。超強力な睡眠導入剤のようなプレゼンの後に、上級医ばかりが発言して研修医をつるし上げるカンファレンスは随分少なくなった(はず)。いいことだ。

著者プロフィール

林 寛之(福井大医学部付属病院総合診療部教授)●はやし ひろゆき氏。1986年自治医科大学卒業。カナダトロント総合病院救急部、福井県立病院ERなどを経て現職。趣味は研修医教育と子育て。「医局員熱烈募集中!」

連載の紹介

愛のハリセン
「Step Beyond Resident」(羊土社)や「研修医当直御法度」(三輪書店)などの著者であり、カリスマ指導医として知られる林寛之氏が、研修医、そして指導医の心構えを説きます。

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