いい指導医は、プレゼンテーションもうまいもの。「あの先生はデキるけど、プレゼンはいまいち…」では、残念ながら研修医は話を聞いてくれない。ためになる話も、研修医の心をつかめなくては宝の持ち腐れだ。
学会の無味乾燥な発表は、内容こそ理路整然としているが、印象には残りにくい。エビングハウスの忘却曲線を思い出してみよう。講義を受けて覚えたつもりでいても、20分後には42%を忘れ、1時間後には56%、そして次の日には74%を忘れてしまうのだ。印象付けて研修医の大脳皮質に刷り込まないと、プレゼン内容はほとんど忘れ去られてしまうのである。
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著者プロフィール
林 寛之(福井大医学部付属病院総合診療部教授)●はやし ひろゆき氏。1986年自治医科大学卒業。カナダトロント総合病院救急部、福井県立病院ERなどを経て現職。趣味は研修医教育と子育て。「医局員熱烈募集中!」

連載の紹介
愛のハリセン
「Step Beyond Resident」(羊土社)や「研修医当直御法度」(三輪書店)などの著者であり、カリスマ指導医として知られる林寛之氏が、研修医、そして指導医の心構えを説きます。
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