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仕事も家庭も「ちょいつら」で行こう!

2011/10/31

 人間、休みは大事だ。睡眠不足で、疲れてふらふらになっていて、しかもトイレも我慢なんてことになると、診療そのものが危険なだけでなく、機嫌の悪さも超弩級になる。そんな状態は、医療訴訟の誘因になりかねない。危ない、危ない。医者だって仕事だけじゃなく、人間らしい生活も送らないと、患者さんの気持ちが分からず、度量の狭い“頭でっかち”になってしまう。

 で、休もうと思っているところに上司から「私は仕事が趣味だから、夏休みなんていらないよ。あ、君たち若い人は自由に休みを取っていいからね」などと言われると…。上司本人は優しい声をかけているつもりでも、こういうのって結構プレッシャー。むしろ率先して休みを取ってくれる上司の方が、下の者にとってはありがたい。そう思っている先生も多いんじゃないだろうか。

 ただ、仕事はお金をもらう手段に過ぎず、最低限だけこなして自分の時間はきちんと確保する…というのはちと寂しい。お金をもらう手段としての仕事の先には「匠の世界」がある。「仕事が趣味」と言えるのは、それはそれで素晴らしいのだ。

著者プロフィール

林 寛之(福井大医学部付属病院総合診療部教授)●はやし ひろゆき氏。1986年自治医科大学卒業。カナダトロント総合病院救急部、福井県立病院ERなどを経て現職。趣味は研修医教育と子育て。「医局員熱烈募集中!」

連載の紹介

愛のハリセン
「Step Beyond Resident」(羊土社)や「研修医当直御法度」(三輪書店)などの著者であり、カリスマ指導医として知られる林寛之氏が、研修医、そして指導医の心構えを説きます。

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