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ガイドラインではエコー、現場では…

2017/04/21
原 正彦(日本臨床研究学会)

 皆さん、初めまして。日本臨床研究学会代表理事の原正彦です。このコラムでは、画像診断大国・日本における若手医師として、知っておくと同期に差を付けられる。そんな画像診断に関する知識を、症例とともに解説していきます。今回は初回ということで、なぜ放射線科医でもない私がこのコラムを担当することになったのか、その背景を簡単に説明します。

 日本では、海外に比べて非常に多くの画像検査が行われており、しばしば批判の対象になっています。しかし一方で、画像診断は疾患の病態生理の理解に非常に役立つ情報をたくさん教えてくれます。また、若手医師が最前線で活躍する日本の救急外来では、限られた時間の中で多数の症例に対して診断、治療の意思決定を行わなければなりません。その際、画像診断の知識は欠かせません。この画像診断大国という強みをもっと生かせば、世界に通用する新しい知見を日本からどんどん発信していけると考えています。

 そういう観点から私はThe Journal of Typical Medical Images and Videos(JTMIV)という画像診断特化型の医学雑誌の運営を行っており、2017年4月の時点ですでに日本循環器学会の機関誌Circulation Journal、アメリカ心臓病学会のJACC Cardiovascular Imaging、アメリカの救急医学雑誌American Journal of Emergency Medicine、British Medical Journalのオープンアクセス誌BMJ Openといった国内外複数の医学英文誌でJTMIVの症例集が引用掲載されるに至っています。

 臨床医の診断能力は、病歴聴取、身体診察、画像診断の総合力で決まります。読者の皆様の画像診断能力の向上に寄与できれば幸いです。それでは今月の症例を提示します。

著者プロフィール

原 正彦(JTMIVプロジェクト統括責任者)●はら まさひこ氏。2005年島根大卒。循環器医としてキャリアを積む傍ら、日本の臨床データを持って世界で勝負し、米国心臓協会(AHA)で若手研究員奨励賞を3度受賞。15年より日本の強みを生かして画像診断に特化した医学雑誌、The Journal of Typical Medical Images and Videos(JTMIV)の運営に取り組む。2016年より日本臨床研究学会代表理事。

連載の紹介

画像診断大国の若手医師へ
若手医師が知っておくと便利な画像診断に関するコラム。救急外来で身体診察と画像診断を駆使してビシバシ診断をつけ適切な治療を行っていく先輩医師の背中に追いつけ! 追い越せ!! 若手医師に役立つ基本的な疾患画像をご紹介します。

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