受傷機転や身体所見から肋骨骨折を疑って、X線画像を撮ってみたものの、はっきりした骨折はなさそう。それでも肋骨に一致した圧痛は明らか。医師は「レントゲンで見る限りは明らかな骨折はなさそうですが、写真に写らないこともあるので、骨折している可能性もあります」と煮え切らない説明を繰り返し、患者さんもご家族も釈然としない顔で帰っていく……。

 自分自身の研修医時代を振り返ってみると、このような場面が非常に多かったのを覚えています。

 もちろん、感度・特異度が100%の検査はないので、「肋骨骨折の診断は臨床診断である」という原則に変わりはないのですが、肋骨骨折の診断にエコーを使えるだけで正診率がグッと上がります。

 今回は、肋骨骨折のエコーについて、ちょっとしたコツも交えてご紹介したいと思います。

明日からできる! エコーで肋骨骨折を診断の画像