目の前に来た患者の診断名をランダムに言って当てられる確率はどの程度だろう。100分の1? 1000分の1? それとも、この世に存在する疾患の数分の1?? この世には、天文学的な数の疾患や外傷が存在する。

 それでも、患者に出会った瞬間に、指で天を指しながらパチンと鳴らし、低くてカッコいい声で、診断名を一発で言い当てる。これはものすごく気持ちがいい。まるで「イケてる救急医」にでもなった気分である。そう、これが救急医の十八番芸、「Snap diagnosis」なのだ――。

肢位から繰り出すSnap diagnosisの画像