Cadetto.jpのロゴ画像

抜けない指輪には「ゴムバンドぐるぐるマンシェット締め上げ凧糸ぐるぐる法」

2018/02/05
薬師寺 泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)
抜けない指輪には「ゴムバンドぐるぐるマンシェット締め上げ凧糸ぐるぐる法」の画像

 36歳女性。就寝前に自宅のドアで左手をぶつけ、放っておいたら徐々に手指が腫れてきた。結婚指輪が食い込んで外れなくなり、疼痛が出てきたためER受診。「結婚指輪はどうしても切らないでほしい」と求めている――。

 「指輪がほしい」「指輪をはめてほしい」は世間一般の願いかもしれませんが、医療従事者は往々にして「指輪を外したい」というシチュエーションに出合います。緊急手術の時は外しておきたいですし、大量輸液をする前にも、浮腫が予測されますから事前に外しておきたい。上肢に外傷がある場合や、指のX線を撮影するときはもちろん外しておくべきです。

 その他、冒頭の症例のように「指輪が外れなくなった」ということでERを訪れる人もまれではありません。指輪くらい引っ張って外せばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、指輪より遠位部がうっ血してくると外れにくくなり、指の腫脹によりさらに指輪が食い込んで、さらにうっ血して余計に指輪が外れない状態になります。今回は、こうした場合の指輪の外しかたを提示します。

著者プロフィール

EM Alliance●ER救急医の集まりとして2009年に発足。Web上での教育コンテンツの配信やメーリングリストでの情報交換、年2回のmeetingを 主な活動として、日本の救急医療や研修医の教育、研究活動に貢献することを目的としています。

連載の紹介

EM Allianceの「知っ得、納得! ER Tips」
若手医師が知っておくと役立つ救急診療のコツを紹介するコラム。EM Allianceに所属するER医たちが、日頃の診療を行う上で実践しているちょっとした工夫やコツなどを紹介していきます。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ