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欧米4カ国8カ所の産婦人科を見学しました

2010/04/21
吉田穂波

アリゾナ州にある産婦人科クリニックでドクターやナースの方々と

 前回は一人の母親としての経験を書きましたが、今回は、個人的な研究として続けて来た世界各地の産婦人科見学の結果報告です。日本の産婦人科医の過酷な勤務状況とお産の現状を見るたび、「海外の産婦人科医療から何かヒントを得られないものか」と考えていたことから始めたもので、これまでに欧米4カ国8カ所の産婦人科を見学しました。

 大学院修了後の2004年から1年間臨床研修をしたドイツのフランクフルトでは、個人開業医が多額の設備投資をしなくて済む「オープンシステム」が定着していました。助産師による外来診療や訪問看護などがあり、産科医不足を補っていました。総合病院が個人開業医や助産師とうまく補完し合って周産期管理に当たるシステムや、妊娠・出産にかかわる医療費がすべて保険でカバーされる点に感銘を受けました。

著者プロフィール

吉田穂波(ハーバード公衆衛生大学院リサーチフェロー)●よしだ ほなみ氏。1998年三重大卒後、聖路加国際病院産婦人科レジデント。01年名古屋大学大学院。ドイツ、英国、日本での医療機関勤務などを経て、08年ハーバード公衆衛生大学院。10年より現職。

連載の紹介

吉田穂波の「子育てしながらハーバード留学!」
米国ハーバード公衆衛生大学院で疫学の研究に従事する吉田穂波氏が、日米を往き来しながらの研究生活、子育て、臨床現場への思いなどを、女性医師として、産婦人科医として、4人の子の母親として、肌で感じたままにつづります。

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