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米国の働く女性が活用するAu Pairって知ってますか

2009/09/24
宮内三矢子

週末に友人家族と公園で遊ぶひと時

 保育園を探す際にまず問い合わせをするところといえば、日本では市町村の役所や保健所。渡米後、娘の保育園を探す際にもまず居住地のBrookline市に問い合わせました。ところが、公的な機関で乳児を扱う場所はなく、「2歳半からなら」という返事。続いて私立の保育園を探しましたが、子供が安全で安心して過ごせるところには、どこも一杯で、長いWait listができています。

 困り果てて相談に行ったのが留学先のハーバード医学部エリアにあるHarvard Medical Center Office for Work and Familyという機関でした。DirectorのBarbara Wolfは直接何ヵ所かの保育園に電話をしてくれ、Wait list状況を確認してメールをくれました。

 それまで日本で自分からいくつかの保育園に問い合わせのメールをしても音沙汰なし。電話をしても全く折り返しの連絡がなかったため、彼女が親身になってくれる姿勢に感激しました。しかし、職員に対する福祉制度はあっても学生が利用できるような関連保育所はないとのこと。今まで学生という身分ではなく職員扱いの留学経験者だった方から院内保育所が利用できたという話を聞いていたのですが、子供を持つ学生に対する制度はここハーバードでも未発達なのだということが分かりました。

 BarbaraはHSPH(ハーバード公衆衛生大学院)のwork/life リエゾン担当者であるRonnie Mae Weissも紹介してくれ、2人でシッターさん(アメリカではNannyといいます)、Au Pair(住み込みのNanny)、保育園などいろいろな手を考えてくれました。しかし2人が手を尽くしたにもかかわらず、どこの施設を訪ねて行っても高額な保育料は避けられず、「ハーバードは女性に対する配慮、福祉という面ではfar behind(遅れているわね)!」と顔を見合せて言っていたものです。

著者プロフィール

吉田穂波(ハーバード公衆衛生大学院リサーチフェロー)●よしだ ほなみ氏。1998年三重大卒後、聖路加国際病院産婦人科レジデント。01年名古屋大学大学院。ドイツ、英国、日本での医療機関勤務などを経て、08年ハーバード公衆衛生大学院。10年より現職。

連載の紹介

吉田穂波の「子育てしながらハーバード留学!」
米国ハーバード公衆衛生大学院で疫学の研究に従事する吉田穂波氏が、日米を往き来しながらの研究生活、子育て、臨床現場への思いなどを、女性医師として、産婦人科医として、4人の子の母親として、肌で感じたままにつづります。

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