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米国内の人気アップで、HSPHの“海外枠”が減る?

2008/05/20

 いよいよ講義も残すところ1週間となった。この原稿は大学(ハーバード公衆衛生大学院、HSPH)のコンピューターラボで書いているが、多くの学生が画面に向かい、最終論文の仕上げや提出書類のまとめに励んでいる。

 今日(16日)は朝からEnvironmental Healthの筆記試験。午後は臨床研究のデザインを見てもらうため、自分のアドバイザーであるクック教授と1時間ほどdiscussionを行った。HSPHでは、すべての学生にアドバイザーとして担当教官が割り当てられ、コース取得や進路、生徒が抱える問題へのアドバイスなど、メンターの役割を果たしている。

 クック教授はHSPHのホームページの写真でこそ笑顔だが、講義の時はやや近寄り難い感じがあった。しかし、今回話してみて、そのイメージは払拭された。

 自分が考えている臨床研究に対してクック教授は、臨床疫学者の立場からとてもありがたいコメントとアドバイスをくれた。「やはり、観点もコメントも違う」。これが率直な印象であった。臨床研究についての話は30分にも満たなかったと思うが、残りの時間の雑談もまた、臨床研究に対していただいたコメントと同じくらい印象的だった。

 話はいつしか、サマーコースのことになっていた。サマーコースは自分が専攻としているClinical Effectiveness(CLE)の必修コースで、月曜から金曜、朝から夕方までみっちりと行われる。このコースの参加者はハーバード関連病院に勤務する医師が約8割にもなり、2カ月のコースを3回受けるとMPHを取得できる仕組みになっている。

著者プロフィール

内山 伸(ハーバード公衆衛生大学院生)●うちやま のぼる氏。1999年佐賀医大(現佐賀大学)卒後、1999〜2001年聖路加国際病院内科レジデント、2001年同チーフレジデント、2002年同病院呼吸器内科。2007年7月留学。

連載の紹介

内山 伸の「ハーバード留学日記」
2007年7月から1年間、米国ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)に留学した内山氏。日々の授業の内容や米国の医療事情、ボストンでの生活を紹介します。

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