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Japan Trip報告(その1)
公衆衛生の院生が日本の給食に感動

2008/04/04

初日夕方に訪問した厚生労働省では、10分程度だったが、舛添厚生労働大臣にも面会。日本の医療が直面する問題などが示された。

 3月23日~30日までハーバード公衆衛生大学院HSPH)日本人会が開催する「Japan TripJT)2008」に参加するため、日本に1週間ほど滞在した。このJTは「世界各国から来ている留学生に日本を知ってもらおう」ということから始まり、毎年春に実施して今年で3回目となる。ハーバードで学ぶ世界のリーダー候補に、日本のカルチャーや保健医療について学んでもらうとともに、日本にも「パブリックヘルスを知ってもらおう」という目的がある。

 この1週間は春休みで、学校は休みである。この期間を利用する研修ツアーはフィールド・トリップと呼ばれ、HSPHには多数存在する。ペルーの医療制度を見学したり、インドに見学に行ったりといったものだ。このような学校主催の研修旅行は参加してレポートを提出することで単位を取れるが、JTは日本人会主催の研修で、単位とは無関係。だから、旅行後のレポート提出というオブリゲーションは特になく、気軽に参加できるのが特徴の一つとなっている。

 数回にわたり、今回のJTで体験したことを簡単に報告したいと思う。

3月23日(日)
 昨年の9月からこの日まで、ほぼ週1回の頻度でJTのミーティングを行ってきた。このJTは旅行会社にお願いするような旅行ではないため、日本人会がツアーコンダクターとなって、企画・運営を行わなければならない。お互い過密スケジュールの中、1週間に3時間程度の時間を作って何とかJTが実り多き研修旅行になるように頑張ってきた。まず日本の何を見てもらうのか、どこを見たら目的を達成できるか、観光も必要だろう、などなど、検討することは山ほどあった。

 この日、参加者は各々が日本入り。海外のツアーもそうであるが、現地までは各自でチケットを取って参加することが多い。JTは試験直後の春休みを利用して行われるため、出発前日まで参加者は試験勉強やレポート提出に追われていた。ボストンから日本までは直行便がなく、15時間程度。みんな機内で熟睡して来たことだろう。

3月24日(月)
 日本到着から一夜明けて、いよいよツアー初日。午前は日本医療政策機構の黒川清先生とのディスカッション。黒川先生は日本が国際社会に対して今後果たすべき役割について話をされ、さらに感染症対策やリーダーとしての役割の重要性を話された。印象的だったのが、「若手の活躍を期待している」という一言だ。発展途上国の医療問題から先進国の抱える問題まで、世界各国の若手が頑張って何とかしなくてはならないということだ。

著者プロフィール

内山 伸(ハーバード公衆衛生大学院生)●うちやま のぼる氏。1999年佐賀医大(現佐賀大学)卒後、1999〜2001年聖路加国際病院内科レジデント、2001年同チーフレジデント、2002年同病院呼吸器内科。2007年7月留学。

連載の紹介

内山 伸の「ハーバード留学日記」
2007年7月から1年間、米国ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)に留学した内山氏。日々の授業の内容や米国の医療事情、ボストンでの生活を紹介します。

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