ボストン・レッドソックスがワールドシリーズで4連勝し、3年ぶり7回目のシリーズ制覇を果たした。
松坂選手も第3戦に登板し勝利をおさめたが、岡島選手は第3戦、第4戦ともに中継ぎで登板し、ホームランを打たれてしまった。これまでよい成績を収めてきただけに、ちょっと残念である。
レッドソックスの試合は通常夜7時から始まるが、ワールドシリーズは8時半から始まる。試合は遅くまで続き、夜中の12時過ぎまでやっている。選手も夜中まで大変だが、見ている方も睡魔との闘いである。
この時期、アメリカで「ゲーム」と言えば、ワールドシリーズのことである。
数日前に近くの理髪店に行った。やはり話はレッドソックスのワールドシリーズで盛り上がる。特に日本から来たと言えば、野球ファンであるという前提で話が進む。そして必ず「マツザカ」の名前が出てくる。岡島選手も活躍していると思うのだが、決まって「マツザカ」である。理髪店のおやじさんとの会話もご多分にもれず、やはり「マツザカ」だった。
「プレーボールが遅いので最後まで起きて見てられない、何で8時半から?」と聞くと、おやじさんも「とっても眠くなるので大変だ」という。「アメリカは時差がある(例えばボストンとカリフォルニアの時差は3時間)ので、通常のシリーズのように7時から始めると、西海岸ではまだ4時なので、仕事が終わっていない人もいる。だからワールドシリーズは8時半から始まるんだ」と教えてくれた。日本では考えられない配慮である。
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著者プロフィール
内山 伸(ハーバード公衆衛生大学院生)●うちやま のぼる氏。1999年佐賀医大(現佐賀大学)卒後、1999〜2001年聖路加国際病院内科レジデント、2001年同チーフレジデント、2002年同病院呼吸器内科。2007年7月留学。

連載の紹介
内山 伸の「ハーバード留学日記」
2007年7月から1年間、米国ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)に留学した内山氏。日々の授業の内容や米国の医療事情、ボストンでの生活を紹介します。
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