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試験勉強に苦戦中

2007/10/25

 レッドソックスの勝利で、ボストンは熱気にあふれている。日本人の松坂選手、岡島選手がアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ最終戦に登板したので、何としてでも勝ってほしいと思っていたボストン在住の日本人は多かったに違いない。負けたりしたら、日本人としても肩身が狭い思いをしただろうが、勝ってくれたのでホッとしている。

 今週は秋の学期の中間ということもあり、試験週間である。秋学期はFall 1とFall 2に分かれている。科目によってはFall 1と2にわたっているものもあるが、今回はFall 1で終了する科目の試験が行われる。

 自分が選択している科目の中では、Fall 1で終了する「Society and Health(日本生まれのIchiro Kawachi教授の講義)」の試験が行われる。何しろ日本にいたときにこのような科目は勉強したこともなく、初めての概念だったので、試験勉強にはかなり苦労している。

 特に大変なのが、専門用語の理解だ。日本語で概念を学び、日本語で試験を受けるならまだしも、英語なので理解度がかなり悪い。準備の時間が予想以上にかかる。しかも試験は記述式。何となく理解しているだけでは駄目で、記述できるだけの英語力も(自分には)要求される。

 もっとも、大変な反面、こちらの良い制度もある。科目ごとにTA(Teaching Assistant)と呼ばれる学生がいて、講義で理解できないことがあれば、教えてくれるのだ。教授に直接聞いてもよいが、なかなかつかまらないことが多い。TAは授業中以外にも特別に時間を設定して質問を受け付けてくれる。アメリカで学ばれた経験がある方は、TAにお世話になった方も多いのではないだろうか。

 試験の数日前には“TAセッション”と呼ばれる試験対策の勉強会も開催され、主として試験のヤマが議論される。どのようなことについて重点的に勉強したらよいのかが理解できるため、非常に効果的である。今日は個別にTAに質問に行ったが、アメリカ人のTAでも理解が難しいようで、「英語での勉強で大変ね」と共感された。外人でも大変な内容なのかと思い、何となく気が楽になった。

著者プロフィール

内山 伸(ハーバード公衆衛生大学院生)●うちやま のぼる氏。1999年佐賀医大(現佐賀大学)卒後、1999〜2001年聖路加国際病院内科レジデント、2001年同チーフレジデント、2002年同病院呼吸器内科。2007年7月留学。

連載の紹介

内山 伸の「ハーバード留学日記」
2007年7月から1年間、米国ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)に留学した内山氏。日々の授業の内容や米国の医療事情、ボストンでの生活を紹介します。

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