
先月紹介した『あなたを抱きしめる日まで』と同じく、若い女性の過ちが話の発端になる英国映画の傑作が、20年ばかり前に公開されている。この映画も題名がカタカナでなく日本語であり、父性社会・英国が母性社会・日本に特有とされている「母子関係の深層心理」を扱う傑作である。1996年のカンヌ映画祭で最優秀作品賞を取り、キネマ旬報のベストテンでも1位になるなど、封切当時、古風な邦題(直訳)にもかかわらず、見た人は絶賛した地味な作品。
冨田和巳の「映画で考える医療と社会」
先月紹介した『あなたを抱きしめる日まで』と同じく、若い女性の過ちが話の発端になる英国映画の傑作が、20年ばかり前に公開されている。この映画も題名がカタカナでなく日本語であり、父性社会・英国が母性社会・日本に特有とされている「母子関係の深層心理」を扱う傑作である。1996年のカンヌ映画祭で最優秀作品賞を取り、キネマ旬報のベストテンでも1位になるなど、封切当時、古風な邦題(直訳)にもかかわらず、見た人は絶賛した地味な作品。
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冨田和巳氏(こども心身医療研究所所長/大阪総合保育大学児童保育学部教授)●とみたかずみ氏。1967年和歌山県立医大卒。小学生の頃から映画を観つづけ、映画鑑賞が最大の趣味。『小児心身医学の臨床』(診断と治療社)、『小児心療内科読本』(医学書院)などでも映画を扱ったコラムを執筆した。
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