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カトリックの暗部から広がる悲劇を巧みに描写
父性社会英国が作る「母もの」映画『あなたを抱きしめる日まで』(2014年)

2015/06/15
冨田和巳
父性社会英国が作る「母もの」映画『あなたを抱きしめる日まで』(2014年)の画像

 カタカナ題名全盛時代の現代に珍しい、「見たい」と思わせる邦題の付いた英国映画である。原題は外国映画に多い主人公の名前「Philomena」で、これをそのままカタカナで表記しなくて良かったと、見終わってつくづく思った次第。実話によっている内容は素晴らしく、英国版「母もの」とも言うべき映画である。

著者プロフィール

冨田和巳氏(こども心身医療研究所所長/大阪総合保育大学児童保育学部教授)●とみたかずみ氏。1967年和歌山県立医大卒。小学生の頃から映画を観つづけ、映画鑑賞が最大の趣味。『小児心身医学の臨床』(診断と治療社)、『小児心療内科読本』(医学書院)などでも映画を扱ったコラムを執筆した。

連載の紹介

冨田和巳の「映画で考える医療と社会」
今や、DVDや映画専用チャンネルなど、映画は自宅で簡単に鑑賞できる時代です。これまで映画館に行く時間がとれなかった映画好きの医師に向けて、医療・医師を中心とした作品を紹介します。映画評論家風のコメントではなく、臨床医の立場から、映画を通して見た医療と社会について意見/異見を綴ります。

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