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新生児取り違い事件を主題に親子関係を問う
「父親」を考える『そして父になる』(2013年)

2014/10/10

 本作は、昨年秋に封切られた話題作。第66回カンヌ国際映画祭で招待作品として上映され、審査員特別賞を受けた。上映終了後は10分間のスタンディングオベーションがあり、是枝裕和監督と主演の福山雅治は涙したという。9年前の第57回の映画祭でも、同監督は『誰も知らない』(2004年)で主演した少年(柳楽優弥)に、史上最年少かつ日本人初の最優秀主演男優賞をもたらした。もちろん両作品とも、その他国内外の賞を多く取った。

著者プロフィール

冨田和巳氏(こども心身医療研究所所長/大阪総合保育大学児童保育学部教授)●とみたかずみ氏。1967年和歌山県立医大卒。小学生の頃から映画を観つづけ、映画鑑賞が最大の趣味。『小児心身医学の臨床』(診断と治療社)、『小児心療内科読本』(医学書院)などでも映画を扱ったコラムを執筆した。

連載の紹介

冨田和巳の「映画で考える医療と社会」
今や、DVDや映画専用チャンネルなど、映画は自宅で簡単に鑑賞できる時代です。これまで映画館に行く時間がとれなかった映画好きの医師に向けて、医療・医師を中心とした作品を紹介します。映画評論家風のコメントではなく、臨床医の立場から、映画を通して見た医療と社会について意見/異見を綴ります。

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