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フランス産の戯曲を珠玉の翻案によって日本に移植した傑作
庶民的で好ましい“家庭医”が奏でる『愛の讃歌』(1967年)
“年の差婚の男”を“好人物の医者”に置き換えた山田監督の才覚

2014/05/14

第3回の本欄(「国民的映画『男はつらいよ』に登場した医師たち」)で、山田洋次監督は超一流であると述べた。誰もが楽しめる娯楽映画『寅さん』を48本も撮り続けると同時に、ベストテン上位に顔を出す『家族』(昭和45年[1970年])、『幸福の黄色いハンカチ』(昭和52年[1977年])など、多くの名作を世に出した稀有な才能を持つからである。映画は芸術的であるより、まず娯楽でなければならない。

著者プロフィール

冨田和巳氏(こども心身医療研究所所長/大阪総合保育大学児童保育学部教授)●とみたかずみ氏。1967年和歌山県立医大卒。小学生の頃から映画を観つづけ、映画鑑賞が最大の趣味。『小児心身医学の臨床』(診断と治療社)、『小児心療内科読本』(医学書院)などでも映画を扱ったコラムを執筆した。

連載の紹介

冨田和巳の「映画で考える医療と社会」
今や、DVDや映画専用チャンネルなど、映画は自宅で簡単に鑑賞できる時代です。これまで映画館に行く時間がとれなかった映画好きの医師に向けて、医療・医師を中心とした作品を紹介します。映画評論家風のコメントではなく、臨床医の立場から、映画を通して見た医療と社会について意見/異見を綴ります。

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