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自動車エンジニアから学んだ「達意の説明」とは

2015/06/12
手取屋 岳夫

 車、結構好きです。

 18歳で免許を取ってから、いろいろ乗りましたが、欧州車をずっと乗り継いでいます。

 まずルノー5 turbo2。留学中にスペインとフランスの国境付近の町で見つけたんだけれど、ミッドシップのためシートのすぐ後ろにエンジンルームがあるもんだから、信号待ちが長いと『カチカチ山』の狸ように背中が熱くなる恐ろしい車でした。ガソリンタンクのふたが開かなくなったので手放しました。残念。

 同じフランス車ではシトロエン2CV、オレンジ色とワインレッド&ブラックのツートンカラーを乗り継ぎました。なんとも可愛いけれどタイヤが幅160mmでバイクのタイヤみたく接地面積が小さい(単位面積当たりの荷重が増して雪に食い込む)からか、なかなか雪道にも強くってびっくりしました。風切り音がすごくて車内で何をしゃべっても聞こえないくらい。ハンドル横から突き出す丸型シフトレバーが特徴です。クラッチがやたらに近くってスタートで失敗すると可夢偉顔負けの弾丸スタートになりました。

 ドイツ車は「カブトムシ」の愛称でも知られる、古い形のフォルクスワーゲン・ビートルに色を塗り変えて長く乗りました。山道でブレーキワイヤーが切れて(死ぬかと思った!)、次いでアクセルワイヤーが街中でばちんと切れて立ち往生し情けない思いをしましたが、なかなか愛着のわく1台でした。クラブの大会の帰り道に居眠りで前を行く先輩の車に追突してから、おかしくなって手放しました。

 イタリア車はランチア2台に乗りました。1台目はデルタHFインテグラーレ エボルツィオーネII! 90年代のWRC(世界ラリー選手権)を連覇していた名車です。本当に速くってキビキビしていい車でした。ドイツ留学前に泣く泣く手放しました。

 もう1台のランチアはイプシロン・エレファンティーノ・ロッソでかなり過激なセッティング。とても楽しい1台でした。ところが第三京浜の入り口で突然ストップ。インジェクターを制御するコンピューターの故障でした。入り口でなくて高速道路で走っている最中に故障してたらと思うと、ゾゾーっと背筋が凍ります。事故を起こしていたかもです。

 そういえば、ポルシェ996ターボのマニュアル車にも乗りました。さすがに低速からのトルク感は素晴らしく街乗りでも十分に楽しめる1台でした。

著者プロフィール

手取屋岳夫●てどりや たけお氏。1987年金沢大医学部卒。92年同大大学院卒。95年ドイツベルリン心臓センター。00年シドニーセントビンセント病院心臓肺移植ユニット。02年昭和大横浜市北部病院循環器センター助教授。04年同大胸部心臓血管外科主任教授。12年上尾中央総合病院心臓血管外科。

連載の紹介

手取屋岳夫の「外科道日誌」
気付けば四半世紀も心臓外科をやってしまった!大学教授をクビになった一人の心臓外科医として、成熟しきっていない社会人として、これからの日本の医療を担う人たちへチョロッとしたメッセージを送ります!

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