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マニキュア好きのオトコ外科医ってダメですか?

2010/09/17

 大学教授会の送別会は、毎年都内の有名ホテルの一室で行われる。その会に初めて出席したTは、場にそぐわない自分の居心地の悪さを、参加するほかの重鎮を観察することで紛らわせていた。と、隣に座ったN教授の視線が、きれいに並べられたテーブルウエアに釘付けになっている。

 悩みならばあふれるほど抱えていそうな老教授が、思いつめたような表情で、使われる時を静かに待ちつつ端正に並べそろえられたナイフを凝視することが一体何を意味するのか?不気味な考えを巡らせかけた時に、あまりに唐突な闇からの目覚めの一言が、Tに向けて発せられた。

 「君、その指にはマニキュアが施されているように見えるが…」

マニキュアも奥が深い
 「えっ?あっ!これ?あっ、このことでしたかぁ、真剣に見ていたのは…」。もうお分かりかと思いますが、これって、僕が初めて大学教授会の送別会に出席した時の出来事です。ちょっと村上春樹風に描写してみたつもりですが、僕の勘繰りは思いっきり的を外していたようでした(笑)

 消毒薬のためなのか、ラテックスアレルギーなのか、はたまた手術器械の持ち方が悪いのか、爪が荒れたり割れたりして困っていた数年前。テレビで柔道家の鈴木桂治が「柔道で爪を痛めるのでマニキュアしてプロテクトしている」って話しているのを聞いて「これだぁ!」とひらめいて以来、マニキュアを愛用しています。

 爪切りは使わず、必ずネイルファイル(爪用のヤスリ)で整えるのは常識!シンプルで薄めのものが一番です。トリートメントは100円ショップでも購入できるオイルで十分ですが、僕はLa CastaのHand & Nail Treatmentを使ってます。トップコート(仕上げに使う保護機能のある樹脂皮膜)のお気に入りはOPI社のnail strengthener。これは結構良い。ピカピカになって、う~んきれい!

 先の教授もそうでしたが、マニキュアに気付いた人からは怪訝な目で見られるけど、おかげで爪が割れることも少なくなりました。

 それでも、週に1回はケアしないとぼろぼろになるので「面倒だなぁ」と思っていたところ、行きつけの美容師さんに「ソフトジェルだと3週間はきっちり持ちます」と言われて、一度プロにやってもらったら、もう完璧!ただ、1回6000円もかかってしまう…。そこで、友だちから送ってもらったキットを使って自分でやってみることに。

連載の紹介

昭和大元教授「手取屋岳夫の独り言」
「最近の日本の医療って、ちょっとおかしくない?」…と愚痴は出るものの、医師という仕事はやっぱり素晴らしい!一外科医として、大学教授として、教育者として感じた喜び・憤り・疑問などを、時に熱く、時には軽〜く、語ります。

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