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麻酔科研修センター―ある県立病院の試みを読む

2008/12/05

 前回の海外の手術ロボット学校の次は、国内の麻酔科研修センターのお話です。

 麻酔科研修センターのことを知ったのは、6月22付日本経済新聞の記事です。この記事によると、今年1月兵庫県立がんセンター(明石市)内に「麻酔センター」がオープンし、研修の中心を「麻酔」に置いた研修プログラムが始まっているとのことでした。

 このセンターのモチーフは、記事にある通り、まず高機能の人型シミュレーターを使い麻酔や蘇生法を学ぶということですが、それよりも「将を射んとすればまず馬を射よ」で、本音はセンター長の「研修内容を充実することで、医師の確保につながれば」というところがもう一つの核心となっているようです。このセンターでスキルアップを試みた人やその知り合いの中から、そのようなところなら働いてみたいという人が出てくるかも知れません。

 同センターのホームページの広報でも、まず「欧米では10年前から医学生、研修医、コメディカルの人達の教育に取り入れられ、多大の成果を上げています。医学生、研修医の時講義等で習った知識と技術をいろいろな臨床現場が再現できる、ITを使用した高機能シミュレーター(マネキン)によってトレーニングを受け、実際に臨床の現場に出た時即対応できるように訓練するセンターです」という施設の自己紹介の次に、同センターで受け入れ可能な対象者を次のように非常に広く列挙しています。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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