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左手のピアニストに見る医師法の矛盾

2007/02/06

 舘野泉さんは、日本とフィンランドを「二つの祖国」として演奏活動するピアニストです。その彼が、2002年の1月、フィンランドのタンペレ市でのリサイタルが終わり、聴衆にお辞儀をして数歩歩いたところでステージ上に崩れ落ちました。脳出血でした。出血部が手術適応のない部位ということで、保存的治療を受け、リハビリテーションに努めましたが、右片麻痺の後遺症が残りました。60歳代半ばの芸術家にとっては、芸術表現の手段を奪われた苦悩の日々です。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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