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医療者の卵たちの探しもの

2006/10/17

 先日、ある医科大学の大学祭(医学展)の実行委員だという学生さんから「『ちょっと毛色の変わった医療者群像』という企画を考えたのでご協力いただけないでしょうか」というメールが来て、その取材に協力しました。

 しばらくして、この医学展の展示企画の成果をまとめたという小冊子が、協力者各位への御礼として送られてきました。これをゆっくり読ませてもらいましたが、このところの医療者の卵たちの気持ちがよく分かります。企画責任者の医学科3年生A君の「ごあいさつ」には、彼らがこの企画を立ち上げた気持ちが長文で書かれていました。彼の「ごあいさつ」を要約すると次のようになります。

 「私はどうして医療者になりたいのか」「私はどんな医療者になりたいのか」「私は何がしたいのか「『私に何ができるのか」・・・・。大学入学前から自分に対して問い続けてきたこれらのテーマについて、当初は大学生活を送っていくにしたがいはっきりしていくものだと思っていた。ところが、実際に医学的知識を学んでいくにつれて、これらのテーマが自分の心の中でどんどんと漠然としたものに変わっていく。世の中ではいろいろと事件が起こって、自分たちのアイデンティテーが問われそうなのに、うまく答えが浮かび上がってこない。だから、まず自分たちの先輩たちがどのような活動をしているのか見てみよう。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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