それでは、具体的にどうしたらアシスタント・プロフェッサーのポストに就けるか? どんな専門職にでも当てはまる当り前のことですが、われわれが労働の対価として賃金を得ている労働者である以上、雇用者がわれわれに賃金を支払うに値するだけの「ウリ」があれば、雇用者を振り向かせることができるでしょう。
アメリカの大学や病院は日本のそれよりはるかにコスト意識が高く、年功序列やコネがないとは言いませんがその影響力は比較的低いため、物事が結局は損得勘定で動く傾向にあります。従って、賃金としがらみを上回るウリがあれば、雇用されるはずだと僕は考えました。
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著者プロフィール
高部和明(米バージニア州立大学腫瘍外科クリニカルフェロー)●たかべ かずあき氏。1992年新潟大卒。米ソーク研究所に研究留学し学位取得。UCSD外科レジデンシープログラム修了後、06年から現職

連載の紹介
高部和明の「アメリカで外科医」
腫瘍外科クリニカルフェローとして臨床・研究に従事する高部氏が、米国の医療現場で「今」起こっていることを現地報告。米国で臨床医として生き残るために格闘する生の姿をお伝えします。
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