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女性医師の結婚と「男のプライド」

2015/01/29

 今年初のコラムです。遅ればせながらですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 年末年始は、職場や趣味の仲間、旧友たちと忘年会や新年会の機会がたくさんあり、とても楽しい時間を過ごしました。お正月の3日は女子校時代の友達と新年会でした。当初は5人で集まる予定だったのですが、子供がインフルエンザに罹ったり、お母様が年末に急に入院されたりで、2人が急遽欠席に。また年末年始に降った大雪で交通機関に大幅な遅れが出てしまい、他の友だちも来られるかどうかギリギリまで予定が立ちませんでした。

 最終的には3人でのこぢんまりとした集まりになりましたが、食事をしながら、お茶を飲みながら、おしゃべりに花が咲きました。私たちの年代の女性は、自分よりも家族のことが優先になりますので、なかなか自分のために時間を作るのは難しくなっているなぁ…と痛感しました。

子どものお迎え時間にハラハラ
 年末には以前の職場の先輩と同僚とで忘年会がありました。女性ばかりの場合、夜は子どもを置いて出にくいという理由で、お昼の集まりが多くなります。その時の参加者は、開業医と診療所勤務の女性ばかりでしたので、土曜日の診療が終わってからの14時半スタートで、ランチとしては遅い開始時間になりました。

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕方の5時過ぎにお開きになりました。私は仕事帰りに車で行っていたので、家が近くの同期の友だちを送っていくことになりました。彼女の家庭は、サラリーマンのご主人、まだ保育園に通う小さな子ども2人と、育児を優先して週に2回だけパート医として働く彼女の4人家族です。

 車でふたりきりになると、彼女は2人の子どもたちの保育園のお迎え時間を気にしだしました。年末で道も混んでいましたので、タイムリミットの18時には間に合いそうもありません。「今日はパパが会社お休みだから、主人に子どもを迎えに行ってもらわなくちゃ」と彼女はご主人に何度も電話したのですが、ちっともつながりません。

 そこでLINEで「子どものお迎えお願いね」と送ると、「既読」マークが付いたものの、相変わらず返信はありません。「今日は休みだから、主人はどこかに出かけているのかしら?」「パパ保育園に行ってくれるのかしら?」とだんだん彼女が焦り出しているのが伝わってきて、横で運転する私も「このまま私の車で保育園まで送ろうか?」と気が気ではありませんでした。

 お迎えの18時を10分ほど過ぎた頃、ご主人から電話がありました。正確に言うとご主人の携帯電話を使って子どもが電話してきたのです。「〇ちゃん、保育園までパパ来てくれたの?」「うん、今パパといるよ~」……

 結局、ご主人が子供を迎えに行ってくれたようです。ずっと横で友だちの焦っている姿を見ていた私は思わず、「なんでご主人はLINEででも一言『了解』って送ってくれないわけー? そんなに面倒なの?」と言ってしまいました。

著者プロフィール

さかい あい(ペンネーム)●アラフォー、独身の女性フリー眼科医。関西在住。十数年の病院勤務後、一身上の都合でフリーに転身、町の眼科クリニックに勤務。仕事は結構忙しいが、オン/オフはっきりした生活をエンジョイ中。

連載の紹介

さかいあいの「今日はどないしはったん?」
関西在住の女性フリー眼科医、さかいあい氏によるエッセイ。日々の診療や患者さんのこと、趣味や楽しみ、気になる事件など、話題てんこ盛りです。ブログタイトルは、さかい氏が診察を始めるときの決まり文句。

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