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それでも私は英語の勉強を続けています

2014/03/18

 以前にも書きましたが、私はNHKの「ためしてガッテン」など、テレビの健康番組を毎週チェックしています。出演されている高名な先生の解説を聞くことは私自身とても勉強になります。そして、なによりもこの手の番組は視聴率が高く、翌日以降、患者さまからの反響が大きいことが理由です。

病院が舞台のドキュメンタリーやドラマにドキドキ
 一方、テレビを見ていて始まるとすぐにチャンネルを切り替えたくなる番組もいくつかあります。その筆頭が、「救命救急」などの医療ドキュメンタリーです。苦手な理由は勤務医時代のつらい当直を思い出すから。最近の新卒の先生がたは初期研修のローテーションで救急を回られるのでしょうが、大学を卒業してすぐに眼科医になった私にとって当直はとても苦痛でした。しかも眼科は「外科当直」グループに組み込まれているので、救急車の音が近づいてくると当直室でドキドキしたものです(だいたいは病院の電話の交換の方が、眼科医が当直だと言ってくれるので大きな外傷患者が来ることはありませんでしたが…)。

 また、病院が舞台の医療ドラマもほとんどといっていいほど見ることはありません。これは、医療ものであろうとなかろうと私にドラマを見る習慣がないからかもしれません。こういったドラマの中に出てくる美男美女のドクターや看護師さんたちが揃う病院なら私も働いてみたいものです。

 以前、同窓会で聞いたのですが、私の大学時代の同級生は、とある医療系のドラマの医療監修にかかわったことが縁で、出演した役者さんや女優さんとお近づきになったそうです。関東であれば自分の勤める病院がドラマのロケ地になったり、ドラマの制作にも携わったりという華々しいこともあるのかもしれませんね。

 このように私は日本の医療ドラマは見ないのですが、学生時代にはNHKで放送していたアメリカの「ER」というドラマだけは大好きで見ていました。救命救急科が舞台で、主人公は大学を卒業したばかりのインターン。当時駆け出しの研修医であった自分と主人公を重ね合わせて共感したからかもしれません。

 しかし何年もドラマを見続けていくうちに、主人公は医師として一人前になっていく一方、人間として抱える苦悩(家庭問題、人間関係)もかなり重苦しくなってきます。かなりの頻度で病院では銃撃などの凄惨な事件が起こりますし、同僚が病気や事故で死んでしまったり、苦しさから逃れるために主人公がドラッグに溺れたりもします。私はアメリカの病院で働いたことがないので分かりませんが、こんなに病院ではめまぐるしく事件が起こるものなのでしょうか?単に日本のドラマと同様、エピソードが誇張して描かれているだけかもしれませんが、私は平和な日本の病院で働けたことに感謝しています。

 ER以外にも、英語のドラマをいろいろと見たのですが、興味が持てて面白いなぁと思うのはやはり医療ドラマです。英語の医学用語が基礎知識として元々あるからかもしれません。最近は特に「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」という、外科のインターンが主人公のドラマにハマっています。「ER」と同様、日本では考えられないようなさまざまな事件が院内で起こります。インターン仲間うちで、どのオペに手洗いをして入るかで熾烈な競争を繰り広げ、自分の優秀さを上司にアピールすることも忘れません。こういうシーンを目にすると、気の弱い私はやはり日本人で良かったなー、とつくづく思います。

8年続いている英会話レッスン
 この英語のドラマを見るときに、役に立っているのが8年ほど習っている英会話です。今は週1回、昼休みに英会話スクールでプライベートレッスンを受けています。元々英会話を習い始めた理由は、旅行に行くときに英語が出来ないと不便だからです。勤務医時代の夏休みは、毎年1週間ほど海外旅行に出かけていました。機上の人になり携帯電話の電源をオフにするのは、私にとって無上の喜びでした。「これで外来からも病棟からも電話がかかってこない!」という解放感を味わうために海外旅行に行っていたようなものです。

著者プロフィール

さかい あい(ペンネーム)●アラフォー、独身の女性フリー眼科医。関西在住。十数年の病院勤務後、一身上の都合でフリーに転身、町の眼科クリニックに勤務。仕事は結構忙しいが、オン/オフはっきりした生活をエンジョイ中。

連載の紹介

さかいあいの「今日はどないしはったん?」
関西在住の女性フリー眼科医、さかいあい氏によるエッセイ。日々の診療や患者さんのこと、趣味や楽しみ、気になる事件など、話題てんこ盛りです。ブログタイトルは、さかい氏が診察を始めるときの決まり文句。

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