「恩師」という言葉を聞いて、誰を思い浮かべますか?
私の場合、真っ先に思い浮かぶのは、画家のM先生です。
大学時代を過ごした地方都市で、縁あって、私は先生から4年間水彩画を習いました。M先生は、地元の公立高校で美術の教師をする傍ら、年に1度の個展をライフワークとし、定年退職後の現在も精力的に制作活動を続けておられます。
私の通った高校は私立の進学校で、「選択科目」は全員が音楽、と決められていました。美術だと、製作に時間を取られるから、という理由だったのでしょう。しかし、私は音楽よりもずっと美術のほうが好きな生徒でした。
子どもの頃から絵を描くのが大好きでした。高校で美術の時間がなくなると、もっぱらノートの切れ端に先生の似顔絵などを描いていました(友達にはなかなか好評だったと記憶しています)。
そんな3年間の反動が出たのでしょう。
大学に入学して間もなく、私は町の水彩画教室の門を叩きました。それがM先生との出会いです。
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著者プロフィール
さかい あい(ペンネーム)●アラフォー、独身の女性フリー眼科医。関西在住。十数年の病院勤務後、一身上の都合でフリーに転身、町の眼科クリニックに勤務。仕事は結構忙しいが、オン/オフはっきりした生活をエンジョイ中。

連載の紹介
さかいあいの「今日はどないしはったん?」
関西在住の女性フリー眼科医、さかいあい氏によるエッセイ。日々の診療や患者さんのこと、趣味や楽しみ、気になる事件など、話題てんこ盛りです。ブログタイトルは、さかい氏が診察を始めるときの決まり文句。
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