初期研修への地域医療の義務化や、大学医学部への地域枠の導入など国策の流れも後押しし、世の中ではへき地医療への関心が高まっている。究極のへき地医療といわれる離島医療にはさらに注目が集まり、年間を通して多くの医療関係者や教育、メディア関係の人たちが西表西部診療所を訪れる。
そんな見学者たちと話をしていると「こんな離島で手に負えない重病人が出たら一体どうするのか」という話題が必ず中心となる。外から見た離島医療の問題点、さらに言えば、一番興味があるのは、急患の搬送をどうしているのかという部分なのであろう。
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連載の紹介
離島医師たちのゆいまーる日記
沖縄県の離島診療所で働く、出身県も経験年数もさまざまな10人の医師が、診療だけにとどまらない日々の生活をつづります。「ゆいまーる」とは沖縄方言で相互扶助の意味。「ゆいまーるプロジェクト」は沖縄県の離島で働く医師たちが集う組織です。現在の執筆者は。「こちら」
「ゆいまーる日記」が電子書籍になりました
2009年から3年間、沖縄の離島で働く若い先生方に持ち回りで執筆していただいた「離島医師たちのゆいまーる日記」。連載のうち、選りすぐりの60本を再編集の上、電子書籍にまとめました。離島で1人で働く医師にはどのような役割が求められるのか、休みは取れるのか、家族はどうなるのか、島の人たちとの関係はどうなのか――。現場の話がぎゅっとつまった書籍となっています。
この連載のバックナンバー
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2012/06/20
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2012/02/17
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2011/11/21
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2011/09/26
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2011/09/05