
筆者と診療所のスタッフ
多良間診療所の安谷屋亮と申します。卒後5年目で独身。多良間島という沖縄の離島診療所に勤務して約1年半になります。今回、沖縄の離島診療所医師の持ち回りブログに参加させていただくことになりました。
私は生まれも育ちも沖縄県です。本籍地が久米島という離島にあり、幼いころから離島・へき地医療に何となく興味を持っていました。自治医大に進学したのもそのためです。
大学時代は毎年のように実習として、先輩方が働く離島診療所を訪れる機会がありました。実習とは名ばかり、半分以上は旅行気分だった離島実習ですが、どの島でも、先輩方が「(離島医療は)大変!難しい!」などと言いながらも、公私ともに楽しそうに充実した毎日を送っている様が印象的でした。
離島は医師の勉強を続けていくには不利な場所ですが、インターネットを駆使して医療知識をアップデートしたり、大学実習では経験できない手技・小技を持っていることに感心させられました。すっかり大学時代の経験で離島医療に好印象を持つようになったのです。
初期研修は忙しいので有名な沖縄県立中部病院で行いました。許容できる範囲ぎりぎりという忙しい研修生活は、皮膚科や耳鼻咽喉科、産科小児科など離島で必要な診療科を長めに研修させていただきながらも、早く研修を終えて離島へ行きたいとの思いがはやるばかりでした。