しばらく記事を書いていなかった。実は、いつまでも終わらないコロナ禍にウンザリして、色々とやる気が出なかったというのが本音である。さらには、後述のオミクロン株の影響で、息子との日本への一時帰国をキャンセルしなくてはならず、鬱々とした気持ちを抱えていたということもある。
9歳の息子も、Pfizer社のワクチン2回接種を終えて数週間が経過した。親としてはようやく一息つけたところだ。私は今年1月にModerna社のワクチンを2回接種し終えていたが、3回目のブースター接種を受けることは、実は11月までためらっていた。「何もそこまで! 私はもともとハイリスクじゃないし、とりあえず、2回接種しているのだから死にはしないだろう」と思っていたのだ。
それでも、屋内のレストランにたまに出かけたりすると、席に着くまではマスク着用を求められるものの、同じ室内で大勢の人が飲み食いしていることが、やはり気になってしまう。また、息子の親権を半分に分かつ元夫が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を非常に恐れていて、2人の間を行き来する息子を介して感染することを心配していた、という事情もある。
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著者プロフィール
緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にある病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介
緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。
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