日経メディカルのロゴ画像

「無理に説得してワクチン接種」ではダメな理由

2021/09/16
緒方さやか

 私には、新型コロナウイルスワクチン接種を拒否していた友人が2人いる。私は去年から、この2人とかなり白熱した会話を交わしていたが、そのうちの1人が最近、とうとうワクチン接種に至った。と言うと良いニュースのようにも聞こえるが、実はそうでもない。

 その友人(以下、仮にWと呼ぶ)は40歳代前半の男性で、妻と幼稚園児の子どもとの3人暮らし。仕事は100%在宅勤務で、「持病もなく運動もしているから、自分は低リスクだ。だから接種しない」と主張していた。私は「子どもが幼稚園に通っているのだし、他の人からかかる可能性も、うつす可能性もある。社会の弱い人を守るために接種すべきだよ」と伝えたが、その意見は一笑に付された。

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にある病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

この記事を読んでいる人におすすめ