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コロナ差別どころか、逆に既往者がモテモテの国

2020/11/24
緒方さやか

 カリフォルニア州にある私の所属する医療センターでは、パンデミックが始まった頃からナース・プラクティショナー(NP)たちが先導して、新型コロナウイルス感染症COVID-19)患者さんたちへの電話外来を行ってきた。私も週に4時間だけ参加している。

 ここ5年ほどは糖尿病専門で、呼吸器系の知識も古くなっているのに、良いのだろうか……とためらいながら始めたのだが、いざ参加して見ると、多くのNPや医師たちが専門分野とは関係なく参加していた。本来の業務がおろそかにならないよう、多くの部門で働く医療者たちが少しずつ時間を捻出し合うことで、新型コロナの患者さんたちを支えているのだ。

 重い症状があって入院していたものの今は自宅で療養している患者さん。あるいは、いわゆる「軽症」(つらい高熱や咳はあるものの、呼吸などに異常を来していない)の患者さん。こうした患者さんたちに1~7日ごとに電話し、米国疾病予防管理センター(CDC)が定義している「回復」の基準を満たすまででフォローする。その間、薬を処方したり、その患者の担当医と相談しつつ、必要があれば胸部X線検査をオーダーしたりする。

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にある病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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