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親の寄付なしには体育の授業もできない!?

2018/12/13
緒方さやか

 米国の貧富の格差については、日本でもよく知られている。世界のビリオネア(資産総額10億ドル[約1130億円]以上)の4人に1人が米国人である一方、子どもたちの多くは毎日の食べるものにも困っている(関連記事:公立小で朝、全生徒にマフィンが出る理由)。そんな中でも、努力を重ねて運も良ければ、誰でも這い上がるチャンスがある――。それが「アメリカン・ドリーム」のはずだったのだが、最近はそれが怪しくなってきた。

 トランプ政権の下、全人口の1%ほどしかいない超高収入の市民だけが得をするような政策が次々と施行されてきた。社会的に不利な立場に育った子どもたちが、アメリカン・ドリームならぬどんでん返しのチャンスをつかむには、当然ながら良質の教育が欠かせない。しかし、残念ながら、トランプ氏が選んだ教育長官のBetsy DeVos氏は、ミシガンの超富裕層の1人で、教師の資格も経験もないばかりか、本人もその子どもたちも1度として公立の学校に通ったことがない。彼女の非現実的で無慈悲な政策に、批判の声も上がっている〔外部サイト〕

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にある病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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