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ねえ先生、何で私がモテるか分かる?

2018/05/09
緒方さやか

 性病や避妊を専門に扱っていた頃は、患者さんがごくプライベートな私生活のことを打ち明けてくれることが多かったし、また、診察するためにそのような情報が必要でもあった。

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 数年前から、今の内分泌科クリニックで主に糖尿病を診ている。内分泌科でも、患者さんが恥ずかしがりながら個人的な情報を打ち明けてくれることが少なからずある。

 実は摂食障害があって、食べ過ぎては吐いてを繰り返していること。薬代が高いので、実は2日に1回しか薬を飲んでいないこと(薬がばか高い米国では、よくある話である)。日中は食生活に気を付けていても、たまに夜中の3時に目覚めて、夫や妻に隠れてクッキーやキャンディーを大量に食べていること(これも、よく聞く話だ)──。

 こういう話をしてくれたということは、「私を信用してくれている」という意味で、すごく名誉なことである。そこで、どんな突飛なことを言われても、プロとしての姿勢を崩さずに、まずは「シェアしてくれてありがとうございます」(Thanks for sharing)と感謝して、次に対策を患者さんと一緒に考える。自分でうまくできているかどうかは分からないが、こういう理想像を心得てはいる。

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にあるカイザー病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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