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なんでも盗まれるクリニック

2014/11/21

 NP大学院を卒業したての私は、同じ働くならばより恵まれない人々に奉仕する立場でありたいと、スラム街に位置する少々危険な診療所で働くことにした。患者さんたちは、生活保護を受けているか、健康保険も持っていない人々が主だった。ここは管理もずさんで、医師やNPも短い間にどんどん辞めていく、ひどいクリニックだったが、話題にはこと欠かなかった。中でもよく話に上っていたのは、「今日は何が盗まれたか」である。

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にあるカイザー病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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