成人科のナースプラクテイショナー(NP)である私が診察するケースの多くは、慢性疾患のマネジメントだ。だが、心因的な要素を無視して慢性病のコントロールはできない。寂しさを甘いもので紛らわしている糖尿病の患者さんや、仕事のストレスで煮詰まっている高血圧の患者さんに対して、「ちゃんと薬を飲んで、甘いものは食べないで、リラックスして」なんて、本人も重々承知しているアドバイスを並べてみたところで、効き目はない。
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著者プロフィール
緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にある病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介
緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。
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