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NP学生時代の無保険者クリニックでのボランティア体験

2010/01/13

 ナースプラクティショナー(NP)になるための修士課程の学生だったころ、保険がない人のための「フリークリニック」でボランティアをしていたことがある。

 このフリークリニックとは、イエール大学があるニューヘイブンの診療所を土曜日に借り切って、「保険がないこと」「ニューヘイブンの住民であること」「自己申告の収入が一定以下であること」を条件に、主に違法滞在者や移民、ホームレスの人々を対象に医療を提供するものだ。

 12~20人の医師やNP、フィジシャンアシスタント(PA)を目指す学生たちが診療を行い、監督係として、2人の医師かNPが付いていた。学生は2人でチームになって診察するが、医師、NP、PAのどれを目指す学生も、全員同じイエール大の医療系の学生として、同格の立場であった。

 メディカルスクールの4年生が血液検査の結果を判断するコツを語り、アシスタント係のNPやPAのたまごがメモを取りながら熱心に聞いていることもあったし、逆に卒業間近のNPやPAの学生には、メディカルスクールの1年生や2年生が色々と質問をしていた。職種の壁を越えて、互いに学び合うこのような経験は、 非常に貴重なものだったと思う。

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にあるカイザー病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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