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夏休み特別企画「地球の素顔」【最終回】
戦乱と報復の連鎖が文明を滅ぼす
今も残るマヤの遺跡をめぐる旅

2007/09/03

 都市の規模が小さく、資源が比較的豊かだった時期にはうまくいっていたのに、やがて人口が増え、特権階級が肥大化し、都市国家間の競争が激しくなる――。

 マヤの諸都市が戦乱と報復の連載によって滅亡したことを物語る証拠があります。トニナ遺跡で見付かった石碑がそれです。この石碑の裏に刻まれた909年1月18日の日付は、これまでに発見されたマヤの長期暦で最後のものです。日付が記されなくなったことは、マヤ文化の衰退を意味しています。また、カンクエン遺跡で出土した土器の戦士像が手にした斧のような武器は、外来の軍勢がカンクエンの特権階級を殺すのに使ったものだと考えられています。

 さて、メキシコのユカタン半島にあるチチェン・イツァというマヤ文明の遺跡は、世界遺産に登録されていることもあり、訪れた人も多いでしょう。

連載の紹介

地球の素顔 From NATIONAL GEOGRAPHIC
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