日経メディカルのロゴ画像

男性になるか、それとも女性になるか

2006/11/08

 性染色体がXXであるのに男性の表現型を示す遺伝性疾患をご存知でしょうか。この遺伝性疾患は、性転換だけではなく、爪の脆弱性や皮膚扁平上皮癌を引き起こしやすいなどの特徴を持った疾患です。その原因遺伝子がR-spondin遺伝子であることが、10月号のNature Genetics誌に報告されました。この報告は、性決定機構に新たな視点をもたらすものとして注目されています。

著者プロフィール

中村祐輔(東大医科学研究所教授)なかむら ゆうすけ氏 阪大医学部を卒業し、大阪府立病院、市立堺病院などで外科医として勤務。臨床の現場で生まれた「なぜ正常細胞が癌化するのか?」という疑問を解くべく渡米、染色体地図作りに貢献。91年に大腸癌の癌抑制遺伝子を発見。95年より現職。

連載の紹介

中村祐輔の「Let's 個の医療」
患者の直面する問題を解くことこそ医学研究”をモットーとする中村氏が、急速に進展するオーダーメイド医療、世界に取り残されつつある日本の実情などを、気の向くままに紹介していくブログです。遺伝子診断をはじめ、臨床現場に普及し始めた「個の医療」の今をお届けします。

この記事を読んでいる人におすすめ