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臨床から基礎系への転向は?

2006/06/22

 私は、医学部を卒業し、外科医から基礎系の研究者に転向しました。「なぜ正常細胞が癌化するのか?」という疑問を解きたかったからですが、私のように臨床の現場で疑問を持って、それを解決したくて基礎研究を始めるのは一握りだと思います。しかし私自身、最初から、一生、基礎研究者を続けるつもりだったわけではなく、一定期間(3~4年)基礎研究をして、それを患者さんの診療に生かせる臨床医になりたいと考えていました。留学して、運良く世界的に認められたこと、多型マーカーの開発によって多くの研究者に貢献し、広く医療の進歩に貢献できる意義を知り、基礎研究者として生きていく決心をしました。

著者プロフィール

中村祐輔(東大医科学研究所教授)なかむら ゆうすけ氏 阪大医学部を卒業し、大阪府立病院、市立堺病院などで外科医として勤務。臨床の現場で生まれた「なぜ正常細胞が癌化するのか?」という疑問を解くべく渡米、染色体地図作りに貢献。91年に大腸癌の癌抑制遺伝子を発見。95年より現職。

連載の紹介

中村祐輔の「Let's 個の医療」
患者の直面する問題を解くことこそ医学研究”をモットーとする中村氏が、急速に進展するオーダーメイド医療、世界に取り残されつつある日本の実情などを、気の向くままに紹介していくブログです。遺伝子診断をはじめ、臨床現場に普及し始めた「個の医療」の今をお届けします。

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