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相手からあいさつさせていませんか?

2009/11/05

 活気ある組織を作り上げる上で、「あいさつ」はとても大切です。あいさつは職場の人間関係の潤滑油になりますし、また、その人の人柄を映し出します。部下の手本となるべき上司は特に、挨拶には気をつけておくべきです。

 上司の中には、部下が先にあいさつしてもあいさつを返さない人が時々います。そのような上司は、自分が偉いと思っており、少しおごり高ぶっている人なのかもしれません。そうした自覚がなくても、先にあいさつされることに慣れ、そのうちにあいさつを返すことを忘れてしまったのかもしれません。いずれにせよ、「上司」という地位にあぐらをかいているのでしょう。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」でありたいものです。

 上司は、部下にどう思われているかということを少し意識しておく必要があります。これは決して、「部下の機嫌を取れ」と言っているのではありません。部下からの評価に右往左往する必要はありませんが、部下がどのような意見や考えを持っているかを気にかけておくべきだという意味です。

 あいさつもろくに返さない上司に対して、部下はいいイメージを抱かないでしょう。横柄だと感じれば、組織運営の改善につながる率直な意見も口にしなくなります。風通しが悪くなれば、上司は“裸の王様”になり、さらに傲慢になるかもしれません。そうした悪循環が生まれると、上司は徐々に部下の信頼を失っていくことになります。

 私が上司として心がけていることは、役職上の上下や職種に関係なく、先にあいさつすることです。忙しくて頭の中がいっぱいのときは、ついつい忘れてしまうこともありますが…。あと、自分から先にあいさつすることは、その人がどのような人かを見極める一つの手段としても有効です。あいさつを返さない人には、お互いの関係がしっくりいっていない場合も含め、やはりちょっと問題があることが多いように思います。

著者プロフィール

緑山草太(ペーンネーム)●みどりやま そうた氏。消化器外科医。1988年、東京の医科大学を卒業。2000年、栃木県の国立病院の外科部長。2004年に再び東京の大学病院に戻り、医局長を務める。

連載の紹介

緑山草太の「僕ら、中間管理職」
良い診療も良い経営も、成否のかぎを握るのは中間管理職。辛くとも楽しいこの職務は、組織の要。「良い結果は健全な組織から生まれる」と話す緑山氏が、健全な組織を作るための上司の心得を紹介します。

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